歯石を取ってください
[ ninaD.Cのまいにち ]
歯石を取ってください、という主訴(患者が訴える病気の主な症状のこと)で来院される方がときどきいらっしゃいます。
どこか痛むところがありますか?と尋ねると「いいえ、ないです」と言われます。
検診ですか?と尋ねると「いいえ、そうじゃなくて、歯石を取ってほしいだけなんです。」
最近はとくに強く思うんです。
「なんで歯石を取ってほしいんだろうー???」と。
私たちは専門家なので、患者さんとの視点や知識、その他もろもろが違います。
(違って当たり前ですが)
だから「歯石だけを取ってほしい」ということについて、わざわざ患者さんの立場に立って考えたりその方に直接お尋ねしてみるとかしないと、すぐに自分たちの中にすっと入ってこないんです。
なぜ歯石を取りたいんだろう。
歯石を取ることに、どんな意味を感じているんだろう。
歯石を取ると、どんないいことが起こると考えているのだろう。
そうやって患者さんの気持ちになって考えてみて、あるいは直接伺ってみて、それからじゃないと治療に入らないようにします。
気持ちや考えをお互いに理解しないまま治療とはいえ大事な体に触れることは良くない、と思うからです。
歯周治療のなかで必要があれば、適切な時期に、もちろん除去します。
でも「歯石だけを取る」ということに私たちは何の意味も見いださないのです。
意味が無いどころか、かえって悪いんじゃないかなとさえ思います。
※歯石が歯周病の直接の原因ではないということは、もう十数年以上前に明らかになっています
たしかに今までの歯医者さんは、何の説明もなく歯石を取りすぎていました。
でもそれってちょっと違うんじゃないかな、というのが最新の流れです。
不必要なことはしない。
必要なことは十分に行う。
だから、nina Dental Clinicでは今日初めてお会いした方の歯石を取るってことはほとんどしませんので、あしからず…。
(医学的に必要であれば、もちろん取りますよ〜)
2008.07.23